25話 映画鑑賞記 其の壱「ミリオンダラーベイビー」

はい、こんばんわ。

前から少しやりたかった映画鑑賞日記を、練習がてらやってみます。

ネタばれはなるべく避ける方向でいきますが、やっちゃいそうです。



其の壱「ミリオンダラー・ベイビー」

監督・製作・音楽・出演:クリント・イーストウッド
出演:ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
2004年/アメリカ/133分


クリント・イーストウッド、モーガンフリーマンと誰もが愛する大俳優の共演ということで、かなり興味があった。しかし、CMの印象がどうしてもB級ボクシング映画を思わせ、私に足止めさせた。

いつになく暇なある日、映画館の前で立ち尽くす・・・・観よう。

映画が始まり、
「ん~→ふむふむ・・→おぉ→(T-T)」<映画時ピカテンション

興味深々でみれた。俳優の年齢や経験とストーリーからくる絶妙な雰囲気の重さが、興味を引いたのだろうと思う。内容も深さを感じた。が、いまいち物足りなさが残った。

帰ってよくみる映画評論サイトでチェックしてみる。
ピカ脳内「すげぇ・・・」
私はいかに無知であるかを思い知る。作品内でいくつか聞きなれない言葉が出てきたが、その謎を解くカギがしっかりと書いてあった。それは、”アイリッシュ”。

イギリスの正式名称「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」のように、いまだに一国にある民族が対立しているという。(中学校で習ったようなきがする。。でも私には中学生のときではとても理解できなかったわな・・)そして、作品内では、民族の対立が裏にあるテーマだというのだ。

つまり主人公であるダン(クリント)、女ボクサーマギー(ヒラリー)ともにアイリッシュで、ボクシングを媒介にイギリス人や白人達と戦っている、ということがこの作品の真の重みであったのだ。

このカギを得たとき、すばらしい作品であると納得できた。

公にはできない高度に社会的問題を愛と青春のオブラーゼに包み、いくつかのヒントを散らばせて仕上げてある、アメリカならではの、クリント・イーストによる世界の為の映画(ナガイヨ

それが「ミリオンダラーベイビー」だったのだ。

この映画は、民族問題に疎い私にすばらしいストレートパンチをくれました。皆さんもビデオが出れば是非、ご覧ください。


-----興味のある人はどぞ(興味ない人はry)------

アイルランド人はゲルマン系でもラテン系でもない。ケルト人(Celt)である。
ケルト人は、古代、ヨーロッパの中部や西部に住んでいた先住民族で、鉄器時代には参加したものの、広域国家を形成せず、家族あるいは部族単位で散居していたため外敵に弱く、また歴史に強力な足跡を残すに至らなかった。現在、ケルト人の地と言われるのは、フランスのブルターニュ半島、ブリテン島のスコットランド、ウェールズおよびアイルランドである。


アイルランド自治問題
 アイルランド島は12世紀以来、イングランドに征服されてきた。清教徒革命中には、クロムウェルの遠征によって土地を没収され,イングランド人の不在地主によって収奪された。宗教上・政治上の差別も加わったため,17~18世紀にはしばしば反乱が起こり,そのたび激しい弾圧を受けた。1800年イギリス王国に併合。

 ここで問題になったのが、現在の北アイルランドが、残りの26州と性質が大きく違っているということである。北アイルランドの住民はスコットランド系,ケルト系で,カトリック教徒が約3分の1。17世紀以降、スコットランド人の植民が行なわれ,人種的・宗教的に独自の地域を形成した。
 一方、南部の住民はケルト系で、90%がカトリック教徒。大ざっぱに言えば、北はプロテスタントが多く、南はカトリックが多い。どちらもキリスト教だが、別宗教といえるくらいに対立の根は深いのである。

 1916年英国支配に抗してダブリンで武装蜂起があり,19年農民の武装闘争が始まった。北アイルランドは、1920年のアイルランド法,22年のアイルランド自由国法によって,南アイルランドから分離した。
 南部は22年にアイルランド自由国となった。その後、37年新憲法を制定,国号をエールとした。第二次大戦では中立を維持。49年憲法を改正,国号をアイルランド共和国に改め,英連邦から離脱して完全な独立国となった。

 よく出てくるので注記しておくが、イギリスの国会はその場所から「ウェストミンスター」と呼ばれる。そして、北部の議会は「ストーモント」(一時期、英国直轄領となっていたときには廃止されていた。それが復活しようとしている)。南部のアイルランド共和国議会は「レンスター議会」だ。

 
アイルランド問題に関する立場
 アイルランド人(南北含めて)の思想的立場を大きく分ければ、次のとおりということになろう。 「北部は英国にとどまり続けるべきだ」 「北部と南部を合わせた32州の独立を」
ユニオニスト(合同主義者)
ロイヤリスト(王室主義者) ナショナリスト(国民主義・国家主義)
リパブリカン(共和主義者)
 北部は英国経済に守られ続けるべきだという主張。英国は王国だから、王室派ということになる。  アイルランド全域の独立を目指すという民族派。英国の王国を否定するから、王政に反対=共和主義。また、分裂状態は英国によってつくられたのだから、英国議会と、南北アイルランド議会をも認めない。


 アイルランドにおいては、ユニオニスト=ロイヤリスト、ナショナリスト=共和主義ということになる(共和主義とは、とにかく王政に反対する立場といっていい)。日本では天皇制賛成(ロイヤリスト)=ナショナリスト(民族派)=右翼になるが、その「常識」はアイルランドではまったく通用しないので注意が必要だ。

 よく、新聞などでは、わかっていないのか、わかりやすくしようとしてうそをついているのか知らないが、「北部のプロテスタントとカトリックの対立」という。歴史的に見れば確かに宗教的な対立もあったのだが、正確には「北部のユニオニストとナショナリストの対立」というほうが正しい。プロテスタント同士でもユニオニストはナショナリストを攻撃するし、逆にプロテスタントでもカトリックでもナショナリスト同士は同一歩調をとる。北アイルランド問題は、宗教問題ではない。
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by watipikannte | 2005-08-03 05:07 | コラム
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